

高い美意識とワイルドなギターでロック界を牽引。近年はX JAPANのメンバーとしての活躍などますますワイドな展開で注目を集め、トップアーティストとしての貫禄を身につけるSUGIZO。
その一方、エレクトロニカやテクノ、あるいはアンビエントへの造詣も深く、渚でのパフォーマンスはその一端となる。さらに世界情勢や環境問題にも触手を伸ばす彼にLovearthcampのステージに来て頂き、FM 802飯室大吾司会のもと、Lovearthcamp櫻井一哉も参加、トークショーを開催した。
飯室 本日の渚でのステージ、ご感想はいかがでした?
SUGIZO 東京の渚には過去3回出演してるんですが、今日はまた良いメンバーと大阪にステージに立ててとても熱いエナジーを感じました。
櫻井 国際情勢から隠された真理に対するアンテナの高いSUGIZOさんですが、どんなことを心がければそのような情報が入るのでしょう?
SUGIZO 僕はまだまだ人に心がけを教えたり、教育できる立場じゃないですけど(笑)。やはり友達や仲間と意見を出しあったり、情報をシェアすることが大切ですよ。 ちなみに僕のファンクラブの人達は感度の高い人が集まっていて、ファンの方から「今日はブルームーンですよ!」って教えてもらってから、月を見に行ったり することもあるし。
櫻井 ファンの方からのメールはまめに見る方ですか?
SUGIZO メールは全部読みますね。
飯室 コミュニケーションを大切にしてらっしゃるんですね。
SUGIZO そうですね…核心を知りたいんですよ。真実を知りたい。待っているだけでは何も情報は入ってこない。自分で能動的になるしかない。
飯室 音楽を発信していくというのは、メディアというのはなかなか本当のことを言ってくれない世の中にあって、SUGIZOさんの音楽が一つのメディアかもしれないし、何かを発信しているのかもしれませんね。
SUGIZO ものを作るひと全ての人がメディアになれると思いますよ。逆に、ものを作る人というのはものを作ったり、人の前に立ったりするときにそういう意志がないともったいないですよね。
櫻井 インゴ・ギュンターという美術のアーティストがいて、彼は「Beauty is media」と話していたのですが、美しいこと、カッコいいということがメディアになってメッセージが伝わると彼は言ったのですね。
SUGIZO それ賛成ですね。各国の政治的情勢ってあるじゃないですか?例えば中国という国もチベットの問題を考えると微妙だったりするわけで。でも、音楽やアートが 好きなヤツらって国家とか関係ないですよ。イランの核の推進の仕方も世界の基準とは一線を期していて、イランは核という意味では悪のイメージがあるでしょう。でも,僕の仲間にロシア人の女性シンガーがいて、彼女の旦那さんはイランの方なんですが、とても素晴らしい人で。イランに行って音楽を録ろうと計画中だったりしますし。政治的な思想とか背後に隠れている資本主義的な思想に僕らは翻弄されてはいけないと思うんですよ。でも、中東のニュース報道を見たら、イランが悪者だと思ってしまう。
櫻井 どの国が悪いとかそうじゃなく、「どこかの誰か」が問題なのかも。
SUGIZO あるいはどっかの国の誰かが、どっかの国を悪者にするために、仕向けているのかもしれない。北朝鮮なんかそう思いますね。国力的には脆弱で世界を相手に戦 えるわけないし。それなのに、北朝鮮が祭り上げられているところに重要な秘密があると思うんですよ。それに可哀想なのは罪のない北朝鮮の人達だから。本当に罪はないわけでとても可哀想。
飯室 実際に国の中、北朝鮮の人達がどんな生活をしているのということもわかんないんですよね。
SUGIZO 彼らには真実は伝わっていない。中国もそうですよね、グーグルの問題があって、政府が何をしているかというと中国の人民の精神的なレベルがそこまで達して いないから、情報を教えるべきじゃないと伏せて終わりですよね。天安門事件に関しても、ダライ・ラマに関しても。そこで、コントロールしていしまうのは可 笑しいわけで。僕らは如実にみていると中国に対して政府はどうなの?って思うわけですよ。でも、若いヤツらとか音楽が好きなヤツらは僕らと一緒なんです よ。でも日本だって、おかしい。おかしいようにコントロールされていたんです。でも、僕らはようやく自力で気がつき始めた。
櫻井 音楽やアートなどを通じて気づきはじめと?
SUGIZO ここに集まっているヤツらはそこに気がつきはじめたはずです。
飯室 そういうお話を聞くとSUGIZOさん、もっとグローバルな方向に行きそうな気がしますけど。
SUGIZO どうでしょうね、それはもう流れるままに(笑)。
宇宙的な価値観とジャーナリスティックな視点で様々な話題について語ったSUGIZO。クールな姿勢にして問題意識は高く、そして世界の人々への慈しみの気持ちはとても暖かい。ミステリアスでスリリングなサウンドに込められたメッセージを理解する格好の機会となった。
Photo by TAKUYA KUROKAWA [ IDEA GRACE ]


















